2012年5月12日土曜日

伊勢原・西富岡・向畑遺跡見学会(第3回目)に参加

友人の原さんが行くと云うので参加。文化財課の諏訪間さんの勧めもある。150人以上の参加者があり、考古学への関心の高さが見えた。
第2回目は参加できず、貴重な木簡を見る事ができなかったが今日写真で見る事ができた。(写真)
木簡
3人は「遺物展示場所」で一緒になり、不明の遺物について諏訪間氏の説明を受ける。

本日の見学会の重要ポイント(私にとっての・・・。)
①水場遺構(写真)・・・・木組みがあり、採取した胡桃やドングリの処理施設と思われる「土坑」などはっきりと見える。小田原の「千代」の水場遺構を見学した事があるがこれ程はっきりしていない。全国でも珍しいと云う。

水場遺構



礫群(焼き石で肉など焼いた)

槍先形尖頭器


②石器時代の21000年の層から出土した「槍先形尖頭器と礫群」(写真)の出土。
特に、「礫群」は調理用の焼き石群という。初めて見た。また、尖頭器も縄文期の黒曜石とは一味違う鈍器に近い。





漆器
③水場遺構出土の「漆器や木鉢(県内初出土)」(写真)が出土。縄文期の漆器は珍しい。

木鉢

④「土坑」に詰まっていた「木の実」。木の実を食べるまでの処理方法が理解できる。
⑤「多穴土器」(写真)の出土。見たことがなかったが穴に木の実を入れて、一挙に打ち砕くための道具と知った。


多孔石(木の実を多量に割った道具)





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