この小学校では「縄文土器づくり」の野焼きの出前授業は初めてで、先生方も熱心に取り組まれたようで、8時45分、学校についた時は、既に子どもたちが近くの工務店から頂いた「木端」が円形に、山と積まれていた。土器はこの木端の中央に運ばれ、全体に乾かされたのち、火をかぶせ、3時間ほど焼成する。
子どもたちは別教室で乾燥させていた自分の作った土器を大事そうに抱え、注意深く、「木端」の輪の中央に並べていた。
「木端」の輪の中央に並べられた土器 |
焼きあがった土器 |
この日は、釘などの危険物も含め、5cm程の土器が4,5個、発見され、子どもたちに戻った。底が抜けたりしたのもあったが、可愛そうなのは30分以上、7人で10m四方を探したが見つからなかった子の欠片があった。先生方は「これも記念だ!」と慰めていた。
私は土器作成で一緒だった促進学級の子どもたちの作品を発見し、デジカメに納めた。一人の男の子は別の土器に入っていた円形の3cm程の粒土器を「自分のだ!」と見極め、さっと自分の土器に戻していた。子どもたちにとって、どんな小さな粘土団子でも、自分で作ったもので「大切な土器」なのだ。
アドバイザーたちはこの事を良く知っているので、どんな小さなものも無沙汰にはしない。だから、這いつくばって、熱い残り火をかき分けて必死に探すのである。
ハートが出るか心配だった土器 |
数字が良く出ていて大満足 |
マテュリューシカも一緒の作品 |
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