2013年7月4日木曜日

市内小学校へ出前授業                  「縄文土器つくり<6年生>」(今年は2回目)

 7月4日(木)市内の小学校6年生向け「縄文土器つくり」の出前授業に参加。6年1組を4人のいせはら歴史解説アドバイザーが指導に当たった。
 いつも縄文土器作り指導で苦労するのが、子供たちの感性・感覚と野焼き時を含めて、壊れたり、割れたりしない土器を作るための工夫との相克です。美術の授業ではないので、そこまで拘ることもないだろうが縄文人が創意工夫して作った土器を見れば、自ずと自分も創意工夫はしてみたいと思うのが子供たち心境ではないだろうかとも思うからです。独りよがりだろうか。

指導者と良く相談して作り上げました。
典型的な縄文土器の作品
基本は全体に厚く、がっちりした湯呑型が最後まで壊れにくいが子供たちはそうは行かない。こねくり回して、薄くなったり、皿様になったり、凸凹が残ったり、火炎様の突起をつけたり、花弁のように広げたりと、創意工夫で恰好良い作品を作ろうと努力している。 いつも、そんな子供たちの発想を上手に援助してやりたいと思っている。

最初は全体に薄く、鋭い突起に拘っていたので、
一寸、心配した作品。
しかし、先生方の指導もあり、最後は大分厚くなり、
突起も頑丈になっています。
これなら野焼きも大丈夫そうです。
単に、それを壊れやすいとかだけで、こちらの意図する頑丈だけの作品に作り変えてしまうのはとても忍びない。そこで、相互に話し合いながら、縄文土器の基本と校庭での野焼き後まで想像させ、子供たちと折り合いをつける。
 そして、野焼き時は必ず、私も立ち会い、突起など、作品の壊れやすい部分を考慮しながら作業することを約束する。子供たちの反応は様々だが、「君の作品にしようよ!」と言うと、大体納得してくれる。
 三つの子供たちの作品を紹介します。




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